ハリアーのフルモデルチェンジはいつ? 価格・デザイン・パワーユニットなどを徹底予想
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/島村 栄二
トヨタ ハリアーは現行モデルの発売から5年が経過し、フルモデルチェンジの実施が近づくタイミングです。
この記事では、カーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんに、ハリアーのフルモデルチェンジの時期、次期モデルの価格、パワーユニット、安全装備、ボディサイズなどを予想していただきます。
発売から5年経過でフルモデルチェンジの時期が近い
SUV人気が高い中、トヨタ ハリアーは特に好調な売れ行きを誇っています。2024年には月平均5348台を登録し、400万円を超える上級SUVの中で最高峰の販売実績を記録しました。
人気が続くハリアーですが、現行モデルは2020年6月に発売され、すでに5年が経過しています。一般的に車のフルモデルチェンジは7年程度のサイクルで実施されることが多いため、次期モデルへの移行時期が近づいていると言えるでしょう。
フルモデルチェンジ時期の予想
ハリアーは2025年6月に一部改良(マイナーチェンジ)が実施されたばかりなので、すぐにフルモデルチェンジが行われる可能性は低いでしょう。
しかし、ハリアーと同じプラットフォームを採用するRAV4は、ハリアーより約1年早い2019年4月に発売され、すでに新型モデルのデザインが2025年5月に公開されました。新型RAV4は2025年度内に発売される見込みです。
このことから、次期ハリアーの登場は、RAV4のフルモデルチェンジから1〜2年以内、つまり2026年中盤から2027年前半になる可能性が高いと予想できます。
次期ハリアーの予想価格
次期ハリアーの予想価格は以下のとおりです。
ベーシックなハイブリッド2WD:470万円前後
PHEV(現在の最上級グレード):620万円前後
BEV:日産 アリアに近い700万円前後
価格が高額化すると、売れ行きに影響が出る可能性があります。現行モデルでは、ハイブリッド車ではないノーマルガソリンエンジン車が販売総数の40%近くを占めており、価格が371万300円からのノーマルガソリンエンジン車「G・2WD」が人気です。
ハリアーは国内販売を支える人気車種であるため、売れ行きを落とすことはできません。そのため、設計の新しい直列4気筒1.5Lターボを390万円くらいで用意する可能性もあります。グレード構成は、ユーザーの動向に応じて柔軟に対応するでしょう。
次期ハリアーのパワーユニット予想
次期ハリアーで最も大きく変わるのはパワーユニットとプラットフォームでしょう。
現行モデルに搭載されている2.0L直列4気筒の自然吸気(NA)エンジンは、環境性能向上のため廃止される可能性が高いです。
そこで次期ハリアーには、以下のパワーユニットが搭載される可能性があります。
・2.5L直列4気筒NAエンジンベースのハイブリッド(あるいは1.5L直列4気筒ターボエンジンがベース)
・プラグインハイブリッド(PHEV)
・電気自動車(BEV)
現行ハリアーは2020年に発売され、今後の生産期間は不確定ながらも、近年のフルモデルチェンジの周期が6年以上となる傾向が見られることから、モデルチェンジの時期が以前よりも長期化していることが伺えます。
そのため、次期モデルとして発売されるハリアーは2030年代の中盤まで販売される可能性が高いため、電気自動車(BEV)の設定は必須と言えるでしょう。
なお、次期ハリアーのハイブリッドに使われると予想した2.5L直列4気筒NAエンジンは、2024年に発表された高効率な1.5L直列4気筒ターボエンジンに変更される可能性もあります。
どちらのエンジンがベースとなるのかは、環境性能、燃費効率、コストから判断されるでしょう。
次期ハリアーのプラットフォーム予想
次期ハリアーのプラットフォームは、現行モデルのハリアーにも使われるGA-Kプラットフォームをベースに、新しいタイプに刷新されるでしょう。
BEV仕様では、床下に駆動用リチウムイオン電池を搭載するため、プラットフォームの改良が必要となります。
新しいプラットフォームにより、走行安定性と乗り心地が向上すると予想されます。
特に、ステアリング操作に対する車両の反応は、現行モデルよりも正確性を増し、一体感のある走りが実現するでしょう。足回りも柔軟に伸縮するようになり、乗り心地が向上します。
次期ハリアーの安全装備・運転支援機能の予想
次期ハリアーは安全装備と運転支援機能も充実するでしょう。
高速道路の渋滞時にステアリングホイールから手を離しても運転支援が行われる機能「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」や、スマートフォンを使って車庫入れできる機能「アドバンスト パーク」など、最新のトヨタ車に搭載されている機能が、次期ハリアーにも採用されるはずです。
「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」とは
トヨタ チームメイト「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」は、高速道路や自動車専用道路での渋滞時に、ドライバーの運転操作を支援するシステムです。
車両が車線の中央を走行するようにステアリング操作を支援する機能、先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行する機能、渋滞で停止した場合に先行車の発進に合わせて自動的に発進する機能などがあります。
「アドバンスト パーク」とは
トヨタ チームメイト「アドバンスト パーク」は、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ操作を支援します。
駐車スペースの横に停車し、「アドバンスト パーク」スイッチを押すと、周囲を監視してステアリング、アクセル、ブレーキ操作を支援し、駐車を完了します。また、ラインのないスペースでも、事前に駐車位置を登録しておけば駐車を支援します。
ハイブリッド車の場合、専用のスマートフォンアプリ「Remote Park」を使用して、車外から遠隔で駐車と発車ができるリモート機能が利用できます。
次期ハリアーのボディサイズ予想
次期ハリアーのボディサイズは現行モデルとほぼ同じになる可能性が高いです。
ハリアー現行モデルのボディサイズ
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|
4740mm | 1855mm | 1660mm | 2690mm |
現行モデル以上に拡大すると、車庫入れなどの際にユーザーにとってデメリットになる可能性があります。現在のサイズがちょうど良いとされているため、拡大やコンパクト化は行われないでしょう。
次期ハリアーの外観デザイン予想
次期ハリアーの外観は、現行モデルやそれ以前のモデル同様に、都会的なデザインを踏襲すると予想されます。
トヨタには、ほぼ同サイズのRAV4がありますが、RAV4は悪路走行を意識した力強いデザインです。そのため、次期ハリアーは都会的なデザインを維持することで、RAV4との差別化を図るでしょう。
次期ハリアーの内装・荷室予想
次期ハリアーの内装や荷室も外観と同様で、キープコンセプトでしょう。
快適な乗り心地だけではなく、SUVの広い居住空間と使いやすい荷室、上質な内外装などは次期ハリアーでさらに進化するはずです。
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